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文章の講義をやっていると、文章のコツを訊かれることが多い。

セオリーのようなものは複数存在するが、大幅に文章の質を上げるコツのひとつは、読み手に「不必要な」疑問を生み出さないよう意識することだ。

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文章の特性は相手に質問できないこと

文章には書いた相手にすぐに質問できないケースが大半という特性がある。疑問が発生しても、原則としてそれを即解決することはできない。

だからこそ、文章は会話以上に、相手に疑問が生じないように、注意を払わなくてはならない。そして、読み手に疑問を生じさせることが多いのが、文章が抽象的すぎるケースである。

世の中にあふれる抽象的な文章

例えば、飲食店の紹介文で「新鮮な旬の野菜を使ったおいしい料理が自慢」と書かれても、店員に訊かなければ、どう新鮮なのか、どうおいしいのかはわからない。

これを伝わる文章に変えるならば、どう新鮮なのか、どうおいしいのかを具体的に書けばいい。

架空の文章だが、「千葉の自社農場から直送した旬の野菜を使ったトスカーナ料理を、本場で修行したシェフが提供」くらい書いてあれば、疑問は生じないのではないだろうか。

具体的な文章を書く練習法

具体的な文章は、誰でも練習すれば書けるようになる。おいしいものを食べたらどうおいしかったのかを、面白い映画を観たらどう面白かったのかを、日々、具体的に書く習慣をつけるといい。

できればブログやSNSなど、他者の反応が見られる場所に書くのがおすすめだ。うまく書けるようになれば、「食べてみたい」「観てみようかな」みたいな反応が増えてくるはずだ(料理の場合は写真も重要だったりするが)。

あえて抽象的に書くケースも

余談だが、具体的に書くとまずいことは、抽象的に書かれるケースも多い。食材であれば、義務がないならわざわざ中国産とは書かないだろう。客観的にはそれほど注目を集めていないのに、根拠を提示せずに「人気」とだけ書かれる場合もある(自分の中で「人気」であれば、まあ間違いではない)。

具体的か抽象的かという視点で世の中の文章を見てみると、新たな発見があるかもしれない。

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