人類の寿命を延ばす大革命になり得るとして、注目が集まっている腸内フローラ(腸内細菌叢)。テレビ番組や雑誌でも、善玉菌を育てる方法や(育菌)、腸内環境を改善する方法が特集されることが増えてきた。
おにぎりで腸のアンチエイジング
そんな中、改めて評価されているのが、お弁当の主食として定番のおにぎり。冷めたご飯の中に含まれるレジスタントスターチ(難消化性でんぷん)が、腸内環境に良いからだ。
「クロワッサン」2015/7/25号で組まれている腸特集でも、『「腸内酵素力」で、ボケもがんも寄りつかない』(講談社+α新書)の著者・高畑宗明博士が、その効能を解説している。
「(冷えたおにぎりが腸の老化を防ぐのは、)一度加熱されたご飯が冷えていく過程で一部のでんぷんが再結晶して消化されにくい構造に変化し、食物繊維と同じような働きをするレジスタントスターチ(難消化性でんぷん)という物質の量が増えるからです。
さらに、レジスタントスターチは、血管や腸の炎症を和らげ若々しく保つ効果のある『酪酸』の材料ともなります」(引用:「クロワッサン」2015/7/25号、高畑宗明博士のコメントより。冒頭の()内は補足)。
おいしくて腸が喜ぶレシピも収録
同誌では、高畑博士の腸解説に加えて、「さっぱり冷やし豆乳ご飯」など、料理家・井原裕子さん考案の腸内環境を良くするレシピを8種掲載。
旬の食材や発酵食品がふんだんに取り入れられており、自炊派の方は参考にしてみては。