最近、フリーランスとして働いている知人に、マネージャーがついた。マネージャー自体もフリーランスらしく、かなり仕組みが気になっていたのだが、今日ちょっと話を聞けたので、差し支えない範囲で紹介したい。
面倒なギャラ交渉をアウトソーシング
フリーランスで悩ましいことのひとつが、ギャランティの交渉だ。
私自身、特に法人化前の20代の頃は、ギャラを聞かずに仕事を受け、振り込み額を見て良くも悪くも驚くということが何度かあった。そもそも交渉ごとが苦手というフリーランスも少なくない。
それに、出版業界で考えると、個人と編プロに同じ仕事を頼んだ場合、編プロのほうがギャラが高くなることが多い(知り合いの編集長に理由を聞いたら、「編プロはスタッフを抱えているから」という答えが返ってきた)。
マネージャーという第三者がいることで、ギャラの取り決めがいい加減にならず、(法人価格的な感じで)報酬額のアップも見込めるのであれば、メリットは大きいのではないだろうか。
仕事中にスケジュールが埋まる
また、スケジュール管理(進行管理)に悩むフリーランスも多い。その知人は、ギャラ関係よりもスケジュール管理の改善に重きを置いていた。業種にもよるが、外出して仕事をしている間にスケジュールが埋まっていくので、実際かなりラクらしい。
今後フリーランスがさらに増えていくのなら、それに特化したマネージャーのニーズも比例して増えていくだろう。
フリーのマネージャーが持つ可能性
ちなみに、請求書をマネージャーが発行し、その合計額からパーセンテージで報酬を支払う契約になっているとのこと。
ギャラ交渉とスケジュール管理のみなら在宅でできるし、担当するフリーランスがブレイクすれば、その恩恵にあずかることができる。むしろ、フリーランスのマネージャーに可能性を感じた次第である。