私がキュレーターを担当する自由大学『伝わる動画学』は、現在第4期が開講中。昨夜、第3回(全5回)の講義が行われた。教授は、いまや月間1億PVの「東洋経済オンライン」で動画ディレクターも担当している家子史穂氏。
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ウェブ動画の閲覧者は離脱が早い
今回も、講義のほんの一部を紹介したい。第3回は撮影ワークが中心だが、その前に、ウェブ動画ならではのシナリオのセオリーが紹介された。
ウェブ動画は、映画などと違って「観るモード」で観てもらえることが少ないため、冒頭で興味を持ってもらわなくてはならない(そうしないとすぐ離脱されてしまう)。離脱を防ぐためにはどうしたらいいのだろうか。
家子教授は、ウェブ動画におけるシナリオのセオリーは、コース料理に似ているという。
シナリオはコース料理で考える
・メニュー……タイトル/つかみ/メインのチラ見せ
・前菜……前提の説明/プロセス/メインへの期待を熟成
・メイン……主となるメッセージ/主となるシーン
・デザート……余韻/問い合わせやチャンネル登録などのアクション
この4つを考えて、それに沿って撮影を行うと、伝わる動画(かつ、離脱率も低い動画)になる確率が格段に上がるとのことだ。
撮影シーンは多面的に考える
ただ、シナリオが固まっても、実際に撮影するシーンの選択肢はたくさんある。例えば、和菓子屋のPR動画で、メインが「和菓子へのこだわり」だとして、シーンは職人へのインタビューがいいかもしれないし、顧客や取引先のコメントがいいかもしれないし、その両方を撮影してもいいかもしれない。
そこで講義では、自分以外のシナリオ案に対して適したシーンを考えるグループワークを行い、ベストかつ撮りやすいシーンを多面的にブラッシュアップしてもらった。他者の率直な意見を聞くことができるのも、グループ学習のいいところである。
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スマホだけで手軽にハイビジョン動画が撮影・編集できる時代になったが、撮る前に撮りたいシーンを考えることで、動画の質を安定して上げることができる。
動画を公私ともに活用してみたいという方は、ぜひ『伝わる動画学』講義ページのチェックを。