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友人のカドカワの編集者・清水氏より、宇野常寛氏の新刊『資本主義こそが究極の革命である』(角川書店)を献本いただいた。宇野氏のメルマガに掲載された、起業家を中心とした8名へのインタビューを再編集したもので、前半で気になった部分のメモをシェアする。

稼げた秘訣が紹介されているわけではなく、ビジネスで発見したものがテーマとなっている。

目次

1 川鍋一朗
過疎化する地方でタクシーが果たす使命
──日本交通・川鍋一朗が描く「交通」の未来

2 粟飯原理咲
「中食」はポスト戦後の食文化にどう介入するか
──アイランド・粟飯原理咲が語る「お取り寄せ」の現在

3 野林徳行
なぜネット時代に『ゼクシィ』は売れ続ける?
──レッグス・野林徳行の「顔が浮かぶ」マーケティング

4 安藝貴範
僕らに『スター・ウォーズ』さえあれば
──グッドスマイルカンパニー・安藝貴範が語るオタク文化の世界戦略

5 古川健介
そもそも検索ワードなんて要らない?
──nanapi・古川健介が語る「ポスト検索」の時代

6 森健志郎
動画教育が可視化する新しい日本人の人生設計とは
──スクー・森健志郎の学歴社会「解体プラン」

7 北川拓也
人間の意識を変革するECサイトは可能か?
──理論物理学者・北川拓也が楽天で得た「哲学」

8 安宅和人
「人間」を単位に考えるのは生命に失礼
──『イシューからはじめよ』著者・安宅和人が神経科学とマーケティングの間で考えてきたこと

引用:Amazon

読書メモ

1章……なんの経験もなくある程度の収入がもらえるタクシー運転手のような職業はなかなかない。ある種のセーフティネットのような役割を果たしている。タクシー業者として配車アプリに参入。電話で呼べばいいという意見もあったが、結果としてタクシーをあまり使わない20代にアプローチできた。

2章……朝時間.jpは、ライフスタイルを朝型にするだけで生活が豊かになることを紹介・提案している。夕飯に3000円出してもたいした店には行けないが、朝ごはんなら超一流ホテルで食事ができる。ブログの普及で、「ハウスワイフ2.0」のようなライフスタイルが可能となった。

3章……「ゼクシィ」で一番売れるのは、「結婚式 絶対しちゃいけない失敗100」的な特集。「ゼクシィ」は売上=書店の利益だから(つまり仕入れ値は0円)、書店もスペースを広く使って置いてくれる。

4章……SKRILLEX(ダブステップでいま最も人気のあるアーティスト。PVは1億回以上再生されることも)など西海岸の人たちは、日本のローカルなオタクカルチャーを支持している。東京が圧倒的な人気で、彼らは日本に来ても、京都には行かず、中野、浅草、秋葉原あたりをまわっている。

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以上が、前半のメモ。個人的には、前からやろうと思いつつ放置している、失敗からアプローチする本をつくる気になった。また、『ハウスワイフ2.0』と、SKRILLEXは近日チェックする予定。

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