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5月に出る単行本の入稿作業が一段落したので(カバー撮影など、まだ作業は盛りだくさんだが)、最近移動中に読んだ本のメモを。新刊は少なめ。

(1)
早野龍五&糸井重里『知ろうとすること』(新潮文庫)

3.11に読了。流通している農林水産物に関してはほぼ安全であることが、エビデンスとともに理解できた。本当は必要なかったけど開発した子ども用のホールボディカウンターのプロジェクトなど、こんなカッコイイ科学者がいたんだな、と感服。放射線についてモヤモヤしている人は、安心できるので読むといいのでは。

(2)
眞並恭介『牛と土』(集英社)

『知ろうとすること』と合わせて読んだ本。避難区域の過酷な放射線量と戦う話であり、一緒に読めてある意味バランスが取れた。内容についてはこちらの記事を参照。

(3)
W・チャン・キム+レモ・モボルニュ『ブルー・オーシャン戦略』(ダイヤモンド社)

いまさら読了。良書。内容(冒頭のみだが)についてはこちらの記事を参照。

(4)
津田大介『情報の呼吸法』(朝日出版社)

前半は津田氏の自伝のような内容。気になった箇所としては、情報収集先として日経テレコン(月額8,000円+α)に入っているという部分。ただ、ウチくらいの規模だと、近所だし大宅壮一文庫がコスト的にもちょうどいい。内容とは別の話だと、本書を含むアイデアインクシリーズが重視しているAmazon映えする装幀というアプローチは(Amazonは仕様として帯なしの書影がトップ画像として表示されるため、帯を取ると地味な装幀の本は不利になる。Amazonのシェアが10%を超えても、ここをわかっている編集者は、あんまりいない気がする)、 今後不可欠だろう。

(5)
リンダ・グラットン『ワーク・シフト』(プレジデント社)

所得格差がさらに広がっていく予測の中で、2025年の働き方のモデルが複数掲載されている。日本の出版業界で働くなら、大枠として、シニア層のニーズを把握しないと数年で厳しくなるだろうな、と再認識させられた。

—-
以上。読んだが微妙だったものは割愛している。今後もたまにメモしていく予定。

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