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いつのまにか日経平均1万9000円台が普通になってきたが、この状況は、いつまで続くのだろうか。まだまだ行けるという見方もあれば、そろそろ手仕舞いをという人もいる。

一代で100億円超の資産を築いた竹田氏

私が講談社時代に編集した本のうちの1冊に、日本一の個人投資家・竹田和平氏の『人とお金に好かれる「貯徳体質」になる!』(講談社)がある。2009年刊。

なぜか他社と3冊同時発売となり、当時は肝を冷やしたはずだが(書籍において、同じ著者のタイトルが同時期に複数出るのは基本的に好ましくない。ちなみにこの本だけ増刷した)、いまとなってはライターさんとの名古屋取材が楽しかったことしか覚えていない。

竹田氏は一代で100億円超の資産を築いた伝説的な人物だ。山一證券が破綻したときも、個人筆頭株主だった。本書は投資の本ではないが、中から株価が高騰しているいまだからこそ生きそうな部分を紹介したい。

かつて短期投資で投機して10年損失を出し続けていた(昔の片道手数料1%の時代なので短期投資で負けるのは当然だが)竹田氏が気づいた、シンプルかつ王道の投資ルールである。

株価が上がっても下がっても嬉しい水準で投資する

株式投機を10年続けて、ようやく気づきましたね。投機と対極にある、世のため人のためを第一に考え、投資をしないとダメなんだ……。

すると、コツコツ儲かりました。一度にたくさんじゃないですよ。

ただ、私の投資にはポイントがあって、これ以上下がっても、たかがしれているという水準で、優良企業に投資をするんです。

そうしておけば、株価が上がると、それはそれで嬉しいし、下がったときは買い増しのチャンスで、もっと株数を増やすことができます。どっちに転んでも私は嬉しいんです。どっちに転んでもいいのだから、株価のチェックなんて滅多にしません。

「上がったらよし、下がってもよしの株価かな」

これが株式投資に対する私のスタンスであり、偽らざる本心なんですね。

引用:竹田和平氏『人とお金に好かれる「貯徳体質」になる!』(講談社)

投資以外にも汎用性が高い哲学と言えるのではないだろうか。

また、日本株に関しては、個別銘柄はさておき、全体で見ると、いまは投資(買い)のタイミングではないのかもしれない。もちろん、未来は予測できないが。

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