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これは、過去エントリー:宇宙の96%は不明という事実で触れているアーヴィン・ラズロ博士のインタビューとピアノ演奏が少し観られる、映画「地球交響曲 第五番」の予告編映像である。

このピアノ演奏映像を観て、私は一気にラズロ博士のファンになってしまった。ラズロ博士は著名なピアニストであり、科学者、哲学者でもある。当時(2007年前後)編集を担当していた講談社のサイトに掲載した須藤元気氏との対談で、物理と音楽の関係性に触れている箇所があるので、ごく一部を引用して紹介したい。ちなみにこの対談原稿は執筆も担当している。

世の中が論理で理解できることは奇跡

須藤 音楽についてもお聞きしたいんですが、アインシュタインはモーツァルトが好きだったと聞いたことがあります。ラズロさんはどのような曲を好んで聞いたり、弾かれたりするんでしょうか?

ラズロ 音楽を聞くのも演奏するのも好きではあるんですが、特に演奏家というのは同時に自分の演奏を聞かなくてはならないので、練習をしていないと自分の演奏を聞くに堪えないということが多々あります。そういうときは、他の演奏家で上手な人の音楽を聞くのが非常にいいですね(笑)。私もモーツァルトは大好きです。友人の脳科学研究者がモーツァルトを聞いているときの人間の脳波を研究したところ、非常に調和した脳波になるということが分かったそうです。モーツァルトの音楽は私たちの脳だけでなく、身体全体とシンクロするような音楽だと思います。シューベルトの音楽にも似たところがありますね。

須藤 物理学者と音楽は縁があるように感じるんですけれども、何か関連があるのでしょうか?

ラズロ 物理は「数学」を使って一貫性を求める学問で、哲学というのは「論理」を使って一貫性を求める学問です。アインシュタインでさえも、「世の中が論理で理解できることは奇跡だ」という言葉を残しているんですけれども、物理や哲学に対して音楽というのは「音」を通して一貫性を求めるもので、この三つのどれも完全性を求め、意味を見つけようという活動ですから、当然関係があります。そうそう、アインシュタインと音楽といえば、こんな面白いエピソードもあります。彼はヴァイオリンを弾きますよね。彼がアルトゥール・シュナーベルという有名なバイオリニストと一緒に演奏したときのことです。シュナーベルが何度もアインシュタインに「テンポをもうちょっと早くしてほしい」といっても、アインシュタインがそのテンポに合わせられなくて、「アインシュタイン、君は数が数えられないのか」って怒ったそうです。

引用:講談社「ECOLOGUE」より。

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