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ニュースサイト編集者・三田ゾーマ氏の暴露本『ウェブニュース一億総バカ時代』(双葉新書)を読了。プロフィールによると、「『日本のニュースサイトの中でも俺ほどステマに関わってきた奴はいない』と思っている」そうである。

ネイティブアド問題を詳細に解説

実例とともに紹介される、SEOから逆算するニュースサイトならではのタイトルの付け方など、参考になる箇所は多かったが、やはり気になるのは、現在話題になっているネイティブアド問題に関する記述だ。

クライアントからの要望で、広告記事を広告とわかりづらくしたり、さらにはPR表記を外してしまうなど、広告をニュース記事として読ませる、いわば騙しの手口が詳細に告発されている。気になる方は一読してみてはどうだろうか。

心が洗われるはてなの営業方針

もちろん、きちんと良心に従って、広告表記をむしろ目立たせているニュースサイトもある。本書で引用されている、はてなの広告営業の方針はすばらしかった。

提案を進める中で「このPR表記外してもらえませんか」と言われることがよくありました。その度に「それは出来ません」とお断りをし、失注に至るケースも多くありました。何度も「PR表記外したほうがいいのでは」と迷うくらい、心が折れかけたことがあります。が、結局突っぱねてきました。

今年になり、ステルスマーケティングが嫌われる世の中になりました。あの時、心が折れてなくて本当に良かった。「PR表記」をファーストビューに大きく出しつつも、ユーザーの皆さんが「PRだけど面白くてためになる」と反応してくれる広告事例をたくさん作れたことに誇りを持っています(なぜか「PRと書いてあるのでステマ」と反応されることも、ごくまれにありますがw)。

引用:はてなの広告営業 mtakanoの日記(2012年3月1日のエントリー)

ステマだらけの新刊JPニュース

一方、出版業界に目を向けると、オトバンクが運営する新刊JPニュースが、現在もPR表記をせずに、広告記事を垂れ流し続けている(数年前は、新刊JPニュースと新刊ラジオでの紹介を、セットで20万円くらいで販売していた。その後、同様のサービスを始めた「WEB本の雑誌」のほうが記事クオリティが優秀なのでそちらを選ぶ出版社が増えたが……いまのパワーバランスはどうなのだろうか)。

私が担当した書籍でも活用されたことがあるが、読者を騙す要素がある以上、いまのままなら出版社側も新刊JPニュースに広告記事を依頼するのをやめたほうがいいし、オトバンクもPR表記をするなどの対応をするべきと思う。

正しく出版業界を盛り上げていくためにも、はてなの広告営業方針を見習ってほしい。

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