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最近、「好きなことでフリーランスになるにはどうしたらいいか」「フリーランスを長くやっていくコツはあるか」という質問を受けることが多く、このブログでも”フリーランスでやっていくコツは「法人顧客」と「収益パターン」に尽きる“など、フリーランス関連記事をいくつか投稿してきた。

世界的ダンスアーティストに学ぶ思考法

今回、まさに、フリーランスになるためのスキルを磨き、長くプロとしてやっていくための思考法が書かれた本にエージェントとして携わったので、何回かに分けてそのエッセンスを紹介していきたい。

著者はダンスアーティスト・黄帝心仙人(こうていせんにん)氏。タイトルは『究極軸 好きな「何か」を磨いて成功する9つの習慣』(講談社)。発売は明日5月27日、ダンスの本ではなく、フリーランスになりたい人に向けたビジネス書である。

ダンサーで仙人氏を知らない人はほぼいないが、初めて名前を聞くという人もいると思うので、プロフィールを下記に(まわりは「金スマ」出演時のパフォーマンスで知ったという人が多かった)。

ももクロと共演&Hey! Say! JUMPの振り付けも担当

sozai

黄帝心仙人(こうていせんにん)
年齢非公開。世界一のダンスチームを決める「JAPAN DANCE DELIGHT」他、数々のコンテストで優勝。2006年、出演・振り付けしたユニクロのCM「MIX PLAY」はYouTube再生回数300万回を突破。2008年にも、CM「UNIQLOCK」がカンヌ国際広告祭グランプリをはじめ世界三大広告賞を制覇し、ダンス業界、広告業界ともに大きな話題となる。同年、グラミー賞歌手ミッシー・エリオットの「Ching-A-Ling」のMVに出演(YouTubeにて3500万再生突破)、グラミー賞50周年記念ツアーライブにも参加を果たした。現在はソロパフォーマンスの他に「タイムマシーン」の総合プロデューサーとしても活動。スーザン・ボイルらを輩出した「ブリテンズ・ゴット・タレント」のアジア版「アジアズ・ゴット・タレント」で、初のゴールデンブザーを獲得。ダンス指導にも力を入れており、教え子が、NYアポロシアター「アマチュアナイト」年間チャンピオンになるなど、高い評価を得ている。経営する飲食店「エジプトカレー」も密かな人気。

引用:黄帝心仙人『究極軸』(講談社)。

昨年末は、5万人以上を動員した「ももいろクリスマス2014 さいたまスーパーアリーナ大会」でももクロと共演し、ステージ演出も担当。Hey! Say! JUMP「ウィークエンダー」など、アーティストの振り付けも担当している。

究極軸とはひとつを極めること

「好きなことでフリーランスになるにはどうしたらいいか」という問いに直結するのが、本書が推奨する、ひとつを極めていく思考法だ。

仙人氏は高校時代までプロサッカー選手を目指していたが、試合中に受けたファウルが原因で足を粉砕骨折し、選手生命を絶たれてしまう。急に目標が消えてやさぐれていたとき(?)にダンスサークルに誘われたのがきっかけで、ダンサーへの道を歩むことになる。

とはいえ、後遺症で足を激しく動かすことはできない。そこで仙人氏は、上半身の動き、特に、胸だけを突き出す動きと、胸だけを凹ませる動きを練習し続けた。これはアイソレーションという、体の一部分だけを動かす、いわばダンサーの準備運動として行われる地味な動作である。

地味なものでも極めると派手なものを超える

しかし、毎日それだけをやり続けた結果、仙人氏の胸は、尋常じゃないほど可動域が広がった。結果として、短期間で人が驚くようなパフォーマンスができるようになり、すぐにプロのダンサーとしてやっていけるようになった。

やっていけるようになったと書いたが、やっていけたどころではない。アニメーションダンス、ロボットダンスというマニアックなジャンルにもかかわらず、月収は200万円を超えていたそうである(正確には、月収40〜50万だったのが、あることを実践したことにより約5倍に飛躍する。詳しくは本書で)。

このアイソレーションを核にしているのが、下記の1000万回再生を突破したパフォーマンスだ(胸の動きの部分に再生スタート位置をセットした。ぜひその後も続けて観て欲しい)。

  
本書で紹介する、仙人氏が実践してきた思考法は、誰でもできるコツコツ型の戦略である。好きなことでフリーランスとしてやっていきたければ、ひとつのことをやり続けて、そのことを考え続ければいいという考え方だ。

ひとつに特化するとスキルが数倍のスピードで磨かれる

まず、ひとつのことをやり続ける優位性について。

私を例にすると、編集者というのは、企画、交渉、制作、宣伝までをこなす、個人商店的な職業である。激務なことも多く、制作に時間を取られて、なかなか企画にまで手がまわらないことが多い。講談社で書籍をつくっていたときも、その傾向があった(正確には、ウェブの更新業務がかなりあった)。

ただ、私が一番好きなのは企画である。極論を言うと、もっと得意な人が山ほどいるのだから、自分が制作に携わらなくてもいいと思っていた。

講談社を離れ、出版エージェントとして実際に企画のみに特化してみると、10倍くらい時間が割けるので、10倍くらいの企画を見て、10倍くらいの人数の著者候補に会うことが可能になった(編集業務を断りすぎて、さすがに初期は多少貯金が減った記憶がある)。

これはそのうちでかいヒットが出るなと密かに思っていたのだが、比較的すぐに、ドミニック・ローホー『シンプルリスト』(講談社)という作品に出会えた(講談社時代に翻訳書をつくった経験が地味に生きた)。

この本は発売1カ月で11万部を突破し、講談社社内で社長賞と編集企画賞を受賞。企画のスキルやノウハウも数倍のスピードで磨かれ、講師業のオファーをもらうきっかけにもなった。

活動領域はむしろ広がる

仙人氏も、ロボットの動きだけを極めてきた結果、逆に活動の幅が広がっている。

ソフトバンクのロボット「Pepper」開発時に、孫正義氏から「ロボットのことなら黄帝心仙人に聞け!」と指名を受け、開発チームに動きを提案するなど、ワンダーなエピソードも少なくない(詳しくは本書で)。

全ての時間を練習時間に変える

次に、好きなことを考え続けることについて。普段は関係ない仕事をしていたとしても、それを好きなことに置き換えることが可能なケースは多々ある。

例えば、作家(作家もフリーランスだ)志望者がコンビニでバイトをしていたとしよう。ただバイトをこなしているだけでは、作家としての血肉にはならない。

しかし、コンビニのしくみやお客さんを観察したり、起こった出来事を詳細に記憶しておけば、後に作品に生かせる可能性が出てくる。つまり、仕事が取材になる。

仙人氏はかなりの読書家なのだが(愛読誌がなんと「致知」だった)、どんな本を読んでいても、ダンスに置き換えて考えてしまうそうだ。電車移動の時間も、体幹を鍛えるトレーニング時間にしていたとか(最近は車移動が増えてやっていない模様)。

どちらも誰にでもできることなのだが、意外とやっている人は少ない。

6/15に発売記念イベントを開催

長文になってしまったので、今回はここまでで。先の『シンプルリスト』チームでつくった入魂作、黄帝心仙人『究極軸 好きな「何か」を磨いて成功する9つの習慣』(講談社)。ぜひお読みいただけたらと。

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生で超絶パフォーマンスが観たいという方は、TSUTAYA TOKYO ROPPONGIにて、6/15(月)に発売記念イベントも行うので、下記のチェックを。私も会場にいるので、お気軽にお声がけください。

イベント情報

黄帝心仙人『究極軸 好きな「何か」を磨いて成功する9つの習慣』
発売記念ダンスパフォーマンス&トーク&サイン会

出演:黄帝心仙人 MC:藤本真衣(株式会社グラコネ代表取締役)
日時:6月15日(月)19時30分開始 / サイン会定員:先着50名
場所:TSUTAYA TOKYO ROPPONGI 2F(東京都港区六本木6丁目11-1)
参加方法:同店で書籍『究極軸』を購入時に整理券配布(電話予約可)
電話:03-5775-1515
詳細URL:http://top.tsite.jp/news/campaign/23942253/

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