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今週末、東京作家大学にて講義を行うのだが、テーマが「ネットで作家になる方法」だ。受講生は文芸系が多いこともあり、ネット発文芸作品の部数や傾向を改めて調査している。

住野よる『君の膵臓をたべたい』は20万部突破

ネット発文芸作品というと、異世界物を含むSFライトノベル系ばかりが目立つ印象だったが、秋川滝美『居酒屋ぼったくり』(アルファポリス、シリーズ20万部突破)や、住野よる『君の膵臓をたべたい』(双葉社、20万部突破)など、そうでない小説からもヒットが生まれている。

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受講生でSFライトノベルを書きたい人は少数派なので、少し安心した。20万部という数字が出版業界以外の人にはピンと来ないかもしれないが、『火花』などは例外として、例年の芥川賞受賞作よりも売れているということだ。

ネット投稿作品の書籍化ビジネスで上場したアルファポリス

文芸に限らず、ネット発のコンテンツを書籍化したものはヒットする傾向にある。すでにファンがついているものだけが書籍化されるのだから、当たり前といえば当たり前だ。

例えばアルファポリス社は、ネットに投稿された文芸作品の書籍化だけでマザーズに上場するほど利益を上げている(2015年3月期は売上高26.6億円、経常利益7.7億円)。

文芸以外では、人気レシピブログを書籍化した山本ゆり『syunkonカフェごはん』(宝島社)が、栗原はるみ『ごちそうさまが、ききたくて。』(文化出版局)並にヒットしているのも象徴的だ。

書籍化できるネットコンテンツ発掘のオファーはいくつか来ているので、状況を見守りながら、仕事としても携わっていこうと思う次第である。

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