昔、『細マッチョ肉体改造法』という本をつくりつつ実践して15kgの減量に成功した(以後は60kg前後をキープ)。本の内容を実践して健康になっていくのは、実用書編集者あるあるだ。
新刊『「腸内酵素力」で、ボケもがんも寄りつかない』の制作過程でも、内容に沿っていくつかの自炊食材を切り替えた。その結果、ここ10年でもっとも体調が良くなっている。花粉症が治り生産性もアップした。本のPRも兼ねて、実際に私が切り替えたものを、何回かの投稿にわけてシェアしたい。
腸内酵素生活とは、実は健康維持に大きな役割を果たしている、腸内細菌叢(腸内フローラ)のバランスを整えることを意識した生活のことである。
腸内酵素生活には、複数のアプローチ法があるが、今回は主食と油を取り上げる。
主食はヒノヒカリの玄米に
主食は、思い切って白米から玄米に切り替えた。玄米の栄養バランスはすばらしく、腸内細菌のエサとしても良いし、豊富な食物繊維が腸内環境を整えてくれる。さすがに玄米は無農薬じゃないと体に悪そうなので、ネット通販で入手(5kgで4000円くらい)。買ってから気づいたが、福岡の米だった。
普通に炊飯器の玄米モードで炊けるし、吸水が3時間以上必要なだけで、特に不便はない。十分美味いが、今後いかに白米の美味さに近づけるかは研究したいテーマだ。切り替えた翌日から体調の良さを実感できるので、即効性が高い。
油は少し高めのオリーブオイルに
自炊で使う油は、完全にオリーブオイルに切り替えた。オリーブオイルは加熱に強く、オレイン酸が腸の潤滑剤になってくれる。ただ、下記の書籍にあるように、けっこうオリーブオイルにはまがい物が多いらしく、選び方には注意がいるそうだ。
ウチでは、オリーブオイルソムリエの工藤さんに教えてもらった「アルベルトさんのオリーブオイル」というエキストラヴァージンオリーブオイルを愛用していており、基本、家ではこれ一本(青とオレンジを交互に買っている。オレンジのがクセがない)。250mlで1200円くらいと少し高い。つけて食べると美味いので、パン派の人もぜひ。
油脂のバランスを考えると、現在の日本人は、不足しがちなオメガ3系脂肪酸をいかに摂取するかが肝になる(詳しくは本をぜひ……。肌荒れなどにも関係してくる)。亜麻仁油は熱に弱く使い勝手が悪いので、私は現状、晩酌の肴を刺身にしてオリーブオイル+醤油で食べたり、サバ缶を活用(ほぼサバ缶カレー)したりして補給している。
ちなみに、2食は玄米、1食は外食含めて好き勝手食べるのを基本(月の5割くらい)としていると、太らない上に体調も良くなる。食事は結局、好きなものをバランス良く食べればいいだけなのだけど、3食自炊出来る人は少数派だろうし、玄米を採用すると自炊がシンプルになって、単純に楽だ。特にフリーランスやウチのような小規模事業者にはおすすめしたい。
次回はおそらく、調味料編。