業務上、たまにPDFを結合する必要に迫られる時がある。
具体的には、イラストレーターで作成した見開きごとのラフレイアウトのPDFをまとめる時や、章ごとに分かれた校正用のPDFデータを出力サービスでプリントアウトする時だ。
ファイル数が少なければ「プレビュー」という選択肢も
ご存知の方も多いと思うが、PDFはmac標準アプリの「プレビュー」で、手軽に結合することが可能である。
ただ、手作業になる上に(手動でコピペしていく方式)、まとめるPDFファイルが増えるほどページの順番が入れ替わるなどミスが発生しやすいのが難点だった。ファイルが10個を超えると修業レベルと言っていい。
社外秘や発表前のデータを扱うことが多いので、ウェブ上のPDF結合サービスも使用できない。
どうしたものかと思っていたら、同じくmac標準アプリの「Automator」で、簡単に結合できることがわかった。正直、使う頻度が高くメジャーな「プレビュー」と違い、存在すら知らなかったアプリである。
▲右下が「Automator」。何のアプリかまったくわからないアイコンだが、実は使える奴だった。
ワークフローを作成してサクサク結合
「Automator」を立ち上げると、まずは書類の種類の選択を迫られる。PDFの結合に関しては、ワークフローを選べばOKだ。
ワークフローを選んだ後は、右にあるエリアに、結合したいPDFファイルをドラッグ・アンド・ドロップする。
その後は、「PDF」タブを選び、「PDFページを結合」をダブルクリック。さらに、「ファイルとフォルダ」タブの「Finder項目を開く」をダブルクリックしてから「実行」をクリックすると、数秒後には結合されたPDFファイルが開く。
開いたPDFファイルを「別名で保存」すれば、作業は完了。プレビューでコピペしていたのはなんだったんだと思うほど簡単だ。
macの標準アプリは使っていないものが多いが、他にも便利なものが眠っているのかもしれない。