漫画に強く、”コミックの大洋社”とも呼ばれた中堅取次・大洋社が、自主廃業の準備を進めていることがわかった。出版社向け説明会を、2月8日の15時からベルサール汐留にて開催する。
ピーク時の売上は486億円
ピーク時は486億円の売上を記録した同社だが(2005年)、2015年の売上は171億円にまで減少。今回の決定には、栗田出版販売が倒産した影響もあったようだ。
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本社不動産の売却や人員削減等の合理化で立て直しを図っていたが、2015年6月には業界4位の栗田出版販売(株)(東京都千代田区)が民事再生法の適用を申請。以降は当社に対する周囲の警戒感が高まるなか、得意先の帳合変更も相次いでいた。
引用:帝国データバンク
出版業界全体の売上も歯止めがかからない状況で、今後も再編や廃業の動きが続きそうである。