先日、高畑宗明博士の『「腸内酵素力」で、ボケもがんも寄りつかない』(講談社+α新書)の出版パーティがリビエラ青山で開催され、経営者、管理栄養士、タレントなど多くの方が集まったのだが、その中のひとりが、FC大阪の吉澤正登会長だった。
FC大阪は、昨年末に地域リーグを勝ち抜き、見事JFLへの昇格が決定。大阪で3つ目となるJリーグクラブの誕生が、目の前まで迫ってきている。
世界屈指の過密日程を腸内からサポート
実は、JFLに昇格するための地域リーグというのは世界屈指の過密日程で、世界一過酷と言われるほど、選手にとってハードな戦いを勝ち抜かねばならない。各チームのパフォーマンスも日を追うごとに落ちていくのだが、FC大阪の選手たちを腸内からサポートしていたのが高畑博士である。
実はアスリートは胃腸が弱い人が多いのだが(私の知り合いの格闘家やトレーナーも、胃腸が弱い人が多い)、なぜだか理由は不明だった。しかしこれにも科学的な理由がある。『「腸内酵素力」で、ボケもがんも寄りつかない』に詳しく書かれているが、アスリートは、強度の運動によってコルチゾールと呼ばれる抑制系のホルモンが過剰分泌される傾向にある。そのコルチゾールの過剰分泌によって免疫細胞の抑制等が過度に進むと、腸の働きが弱まってしまうのだ。
腸内酵素力をFC大阪が実証
だから、過酷な日程で戦うチームに対して腸内細菌のケアをしていくというのは、理にかなっている。吉澤会長によると、他のチームのパフォーマンスが下がっていくなかで、FC大阪のパフォーマンスはむしろ上がっていったそうだ(データもあるとのことだった)。
JFL昇格の影の立役者が腸内細菌だったということだが、まだ腸内細菌や腸内酵素(腸内細菌がつくる酵素)の有用性は広く知られておらず、ケアに取り組んでいるチームは少ない。
本書がさらに多くの人に読まれて、日本のアスリートの腸内細菌ケアが当たり前になり、東京オリンピックでその成果が出る。それがやがて、世界のスタンダードになる。そんな未来を想像しながら、長期的に本書をPRしていきたいと思っている。